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青と黄色のあいだ

好きなものを好きなだけ

東京は寂しさを生む街「東京たられば娘」

ドラマ「東京たられば娘」が終わり、やっと見始めた。いま倫子と早坂さんが両想いになったところだ。(まだ最後まで見ていない) この「東京たられば娘」、全てが終わり、視聴者の感想の中で一番多いのはどんな意見なのだろうか。正直ここまで見て、共感しつ…

ララランドはオラオラ。デミアン・チャゼル監督はドS

アカデミー賞にもノミネートされ、6部門を受賞した映画「LA LA LAND(以下:ララランド)」を公開日に観た。そして観た上でララランドに関する、ポジティブとネガティブな感想も多く読んだ。それで結局、ララランドって何が凄いのだろうか。 ごく普通のスト…

言えなかった言葉の根が腐る

今年も2月が終わろうとしている中で、突然ふっと「このまま一生、生きていくのだろうか」ということが頭の中に思い浮かび、すごくぞっとしています。 先日、友人と2人でお酒を飲んでいる時に、ぼそっと「最近、このままずっと、こうして、今の自分のままで生…

植本一子「家族の最後の日」を読んだ

著書「かなわない」から約1年、植本さんが最近出版した「家族最後の日」を読んだ。「かなわない」はその文章量もすごかったため、だいぶ長い時間をかけて読んだ記憶があるが、「家族最後の日」は3日ほどで読み終えた。 「かなわない」から少しの時間が経ち、…

恩田陸「蜜蜂と遠雷」大型重版ということで読んだ中でオススメの作品5選

1992年から作家として活躍している恩田陸が直木賞を受賞した。作家・恩田陸の最高傑作ともいわれるこの受賞作は「蜂蜜と遠雷」。書店に足を運ぶたびに目に止まっていた作品が、まさか直木賞を受賞するとは。本当におめでたいことです。 わたしが生まれる前か…

「生きてるだけで、愛」本谷有希子

いま私が最も好きな作家、本谷有希子。2000年に「劇団、本谷有希子」を創設するなどして、劇作家・演出家としても活動している。 作家としての代表作は、佐藤江梨子主演で映画化もされた「腑抜けども、悲しみの愛を見せろ」があり、そして今年2016年には「異…

"死ぬほど愛する記憶になりたい"

公開されるのを楽しみに待っていた「アズミ・ハルコは行方不明」が12月3日(土)に公開された。 キャストは主演に蒼井優、サブヒロインに高畑充希。監督は「スイートプールサイド」「ワンダフルワールドエンド」「アフロ田中」「私たちのハァハァ」などを手…

物事はちゃんと終わってちゃんと始まる

自分が持つ愛の具体的な形や温度や匂い、質感を表現しようとする時、思い浮かぶのはcharaやYUKIの歌声だったりする。少女としての顔と、女性としての顔と、母としての顔をうまく使い分ける彼女たちの歌声は、いつの間にか私の愛の形そのものになっていた。 …

ウォーキングデッド シーズン1〜6を振り返る

ウォーキングデッド シーズン6をやっと見終わった。JCOMオンデマンドの配信がシーズン5で止まってから早3か月、TSUTAYAにでも借りに行くしかないかと考えていたら、突然シーズン6の配信が始まった。 24日から各動画配信サービスでリアルタイム配信が始まるら…

永い言い訳、原作と映画ではかなり印象が違った

映画「永い言い訳」を観ました。ずっと公開が待ち遠しかった映画だったので、期待も大きく、胸を膨らませ劇場に入ったわたしは、頭上にはてなマークを浮かべながら、逃げるようにして劇場を出ました。 全編通して、盛り上がりは非常に少ない。特報であらかじ…

16時間寝て、そろそろ危ないなと思った

眠りについた時間が午前2時すぎで、起きたら午後6時でした。 この1週間、まともに寝れていなくて、木曜日には精神の器がいっぱいになりちょろっと涙が出て、金曜日にひと息、と思ったら16時間も寝ていた。 最短6時間、最長でも8時間以上寝ないことを心に決め…

Twitterってなんだったんだろう

5年ほど使っていたTwitterをやめた。アカウントは多い時で5つくらい持っていたけれど、その時に使っていたアカウントはもう全て存在しない。 思えば、中学生の時から、文章を投稿する何かしらのツールを使い続けている。 中学生の時はリアルタイムと呼ばれる…

悲しむ

鬼塚ちひろの曲が好きである。 深い悲しみに満ちている曲の数々は、中途半端な幸福に甘んじることなく、どこまでも深く、ひんやりとしていて、逆にもう心地良さを感じられる。 誰にも理解してもらう気のない、彼女の悲しみが、どの曲に詰められている。 しか…

ふれる

ひらがなで「ふれる」と書かれていたら、わたしは真っ先に「触れる」という漢字を思い浮かべる。 多くの人がそうだろう。 人に触れる、物に触れる、心に触れる…。わたしたちが触れられるものは、実体があるものとないもの含め、ものすごくたくさんある。 例…

かなわない/植本一子

名前も、姿も見たことのない、職業すら知らない植本一子さんの本を、衝動的にとは言え手に取り、そして読んだことに何か意味を感じずにはいられない。 何かに迷っている時ほど、本に呼ばれる機会が多い。 三月頭、わたしはなんだか寂しくなって、新宿の紀伊…

書く

あらゆるところに文字が溢れていて、見かけるたびに頭の中でその曲線や、直線をなぞっている。一切、崩れていない文字の美しさが好きで、わたしには書けないから憧れて、無意識に何度も何度もなぞってしまう。 仕事柄、というかこの世の仕事のほとんどはパソ…

休む

社会人になってから、休日と平日という言葉に、色がつくようになった。 休日は赤、平日は青だ。なぜこの色なのかは、カレンダーの影響が大きいと思う。 休日と平日という言葉に色を見るようになってから、この配色に違和感も覚えた。 休日は働く人にとって、…

出す

単純に「出す」と聞くと、自然と自分が得るのではなく、誰かに提供する、ということが思い浮かぶ。 誰かに何かを提供する、相手に何かを差し出す、与える。それらは一見、差し出す側は何も得られず、損をしているような感覚に襲われる。 例えば愛情だってそ…

食べる

「17歳のカルテ」という映画を観たことがあるだろうか。心に障害を抱えた少女たちの物語である。 その中で印象的な話を一つ。 デイジーは人前で食事をする姿を一切見せなかった。かと言って食事をしていないわけではない。デイジーの体は人並みにふっくらと…

眠る

昨日読んだ若松さんの『生きていくうえで、かけがえのないこと』の25のテーマに、私も挑戦。 これが最後の文章になるかもしれない、と思いながら書けば、なにか変わるのだろうか。 ==================== 「眠る」と聞くと一年前のこの時期を思い出す。なにか…

生きていくうえで、かけがえのないこと(若松英輔)

生きていくうえで、かけがえのないこと 作者: 若松英輔 出版社/メーカー: 亜紀書房 発売日: 2016/08/26 メディア: 単行本 この商品を含むブログを見る 人から勧められて、若松英輔さんの『生きていくうえで、かけがえのないこと』を読みました。 生きていく…

台風一過

座って眠っていた女性が、閉まるドアの音に気付いて、まさに飛び跳ねるようにして席を立ち、ドアに挟まれながらも車両の外に出て行った。 のを、なんの感想も抱くことが出来ず、ただ目の前で起こっていることとして、見ていた。 なんとなくすっきりしない夜…

コンビニ人間-「異常者」ではくくれない

芥川賞受賞作、「コンビニ人間」を読みました。 あらすじはだいぶ前に聞いていて、こんな話かなと自分の中で予想をつけていたのですが、予想からだいぶ、自分の中で嫌な方向に外れていた。 書評を読むと「異常者」とか「発達障害」とか、マイナスイメージの…

花のベッドでひるねして

吉本ばななさんの本は、わたしの中で「いつでも読める本」としてカテゴライズされているので、そういった意味では、「読もう」という意思がしっかりないと、読む機会が全くない本ではある。 吉本ばななさんと、わたしとの関係性を振り返ると、話は五年前くら…

縞模様のパジャマの少年

先日、「縞模様のパジャマの少年」を観ました。 映画が好きな人たちに結構前からおすすめされていて、でも映画の内容をちらっと聞いただけでもしんどそうだったから、ずっと見て見ぬふりをしていた映画。 縞模様のパジャマの少年 最初からこの親父が好かない…

食欲より読書欲が勝つ、たぶん

『火花』は読んでいないけれど、エッセイである『夜を乗り越える』を読んだ。 夜を乗り越える [ 又吉直樹 ]ジャンル: 本・雑誌・コミック > 文庫・新書 > 新書 > その他ショップ: 楽天ブックス価格: 885円 今日も明日も、わたしたちは本を読んで生きていく。…

円になる

掃除をしようと思って、クローゼットを開けた。中にしまってある掃除機を取り出すために。 クローゼットは部屋の外にあって、もちろんその空間に冷房は効いていないから、むわっと暑い。 クローゼットを正面に、背後に渦巻くらせん状の階段の途中にある窓か…

お弁当と非効率

自分の手で、自分が食べるものを作っているのだけれど、ある日「お弁当を作るなんて非効率なことをするね」と言われた。「非効率ですか?」非効率だなんてわたしは一度も思ったことがなかった。ていうかお弁当に非効率って言葉、渋谷のギャルと秋葉原のオタ…

悲しみの葬式

かたくて白い衿や、場にそぐわず変な光沢を持つ黒いネクタイ、そして鼻を近付けると防虫剤の匂いがするスーツに、頬を伝って顎のあたりで悲しみの分だけ大きく育った涙が落ちて染みこむのを見た時、目の奥でぎりぎりとどまっていたわたしの涙が視界までぐわ…

ながいねむり

2015年もあと三日。 今まで以上にあっという間に通り過ぎた一年で、元旦に呟いた「今年は悪いことが起きそう」という言葉が現実になった年でもありました。 でもそれは一面だけの悪いことで、他の面はとても充実していました。他の面が充実していたから、そ…

ラストメロディー

どうしたって前に進めないと思いながらも、少しだっていいから進もうと思って前も見ず必死で重い足を引きずっていたら、いつの間にかだいぶ進んでいたってことがある。 後ろを振り返ったらもうスタートがあんなに遠い。 ずいぶん遠くまで来たんだなぁとしみ…

ふたつめのボールのようなことば。

糸井重里さんの『ふたつめのボールのようなことば。』を読みました。 ふたつめのボールのようなことば。 (ほぼ日文庫) 作者: 糸井重里,松本大洋 出版社/メーカー: 東京糸井重里事務所 発売日: 2015/08/24 メディア: 文庫 この商品を含むブログ (2件) を見る …

覚えていてもいいよ

一週間前から喉の調子が良くない。 朝起きると全く声が出なくて、正直とても不安になる。声を失う恐怖というものを毎日毎日味わう。 声が出ないから家族に「おはよう」とも「いただきます」とも言えない。 こんな状態になって気付くのは、声が出ないことと、…

今日の夜、死ねたら吉

明日も日は昇るのだろうなとごく自然に思った。 昨日と今日と明日は眠ることで区切られているように感じるけど、本当は続いていて、三年前の今日だって、この瞬間の今日だって、繋がった時間の上にあるひと塊。 昔はよく死ぬ夢を見ていた。 頭を撃ち抜かれて…

抱きしめるって魔法!

映画『きみはいい子』予告編 - YouTube タイトルに引き寄せられて観てきました、『きみはいい子』。 原作の短篇集の中から「サンタさんの来ない家」「べっぴんさん」「こんにちは、さようなら」の三篇に焦点を当て、それぞれの話を行き来しながら映画は進ん…

2015年上半期読んだ本まとめ

2015年、上半期が終わる! 年始に今年も素敵な本にたくさん出会えますようにと願ったのだけれど、世の中、素敵な本が溢れすぎてて、困る……。 ▽1月少女は卒業しない/朝井リョウ満願/米澤穂信季節の記憶/保坂和志銀河鉄道の夜/宮沢賢治水やりはいつも深夜…

自分自身のためだけに書かれた本『絶歌』

読み始めてすぐに違和感を感じました。 それは、実際にあった事件を記したものというより、まるで作られた一つの物語のようだからです。 手記というのにあまりにも淡々としていて、小説的な表現も多く、元少年Aが自分の文章の技量を見せびらかしているだけの…

それがあいつの人生なのだろう

あなたの本当の人生は 作者: 大島真寿美 出版社/メーカー: 文藝春秋 発売日: 2014/10/07 メディア: 単行本 この商品を含むブログ (7件) を見る 何度も何度も繰り返される。「あなたの本当の人生は」という言葉。それはこの物語に登場する宇城という森和木ホ…

良い機会だから真面目に考えてみる

本日、六月六日公開の映画『予告犯』を見てみました。ネタバレ一切せずに感じたこと、考えたことを綴ります。 現実世界で楽に生きることの出来ない人にとっての楽園SNS。匿名のため何を言っても許される雰囲気があり、SNSはかなり自由な空気に満ちている。 …

終わったよおじさん

どこの町にも必ず変なおじさん、おばさんがいるのだと思う。それもバランスのひとつだから。 それで、わたしの住んでいる町には淫語おじさんと終わったよおじさんがいる。 淫語おじさんはすれ違う女の人に淫語を囁く。体に触るとか危害を加えられるわけでは…

無題

電車に乗るとそこにいるほとんどの人が熱心に小さな画面をのぞいていて、電車をおりるときも乗るときも、ずっと終わらない。 一体その中に何があるのか。見つめていないと呪われる病気にでもかかっているのだろうか。とても不思議に思う。 ネットは人の思考…

本当の地獄にいるのはだれか?

窪美澄さんの『さよなら、ニルヴァーナ』を読んでさっそく感想を。 さよなら、ニルヴァーナ 作者: 窪美澄 出版社/メーカー: 文藝春秋 発売日: 2015/05/28 メディア: 単行本 この商品を含むブログ (6件) を見る 作品紹介には「少年A」に人生を変えられた人々…

ウェブという破壊的テクノロジー

勝間和代さんの『読書進化論 人はウェブで変わるのか。本はウェブに負けたのか』を読みました。 いま、本の立ち位置は難しい。ウェブが発達したことにより無料コンテンツが増え、手間をかけずに知りたい情報を得られるようになり、本という有料コンテンツに…

この手のひらに

青空の下、キミのとなり 【初回限定盤】(DVD付) アーティスト: 嵐 出版社/メーカー: ジェイ・ストーム 発売日: 2015/05/13 メディア: CD この商品を含むブログ (4件) を見る THE DIGITALIANの発売が決まったということで、本日は嵐つながり。 この前発売した…

いる箱、いらない箱

金魚花火 大塚 愛 J-Pop ¥250 provided courtesy of iTunes スマホのカメラロールにある写真を見直して消す作業を定期的にする。 わたしのスマホには一番最初の写真から最近の写真までがご丁寧に全ておさまっている。最初のわたしは高校生で制服を着ていて髪…

大切なもの

PLAY LIST アーティスト: 高畑充希 出版社/メーカー: ワーナーミュージック・ジャパン 発売日: 2014/03/26 メディア: CD この商品を含むブログ (3件) を見る 今日も暑い一日だった。もうすっかり夏だ。 夏になるといつも思い出す記憶があって、それは中学一…

15分間

午後六時~七時の間に電車に乗っていることが多くてその間はだいたい本を読んでいるのだけど、ぱっと顔を上げた時に目に入る夕方の空が最近あまりに儚くて、ああ今年もこの時季がきたのだなと思う。 静かに夜に近付いていくグラデーションの空をじっと見てみ…