青と黄色のあいだ

好きなものを好きなだけ

読書

植本一子「家族の最後の日」を読んだ

著書「かなわない」から約1年、植本さんが最近出版した「家族最後の日」を読んだ。「かなわない」はその文章量もすごかったため、だいぶ長い時間をかけて読んだ記憶があるが、「家族最後の日」は3日ほどで読み終えた。 「かなわない」から少しの時間が経ち、…

恩田陸「蜜蜂と遠雷」大型重版ということで読んだ中でオススメの作品5選

1992年から作家として活躍している恩田陸が直木賞を受賞した。作家・恩田陸の最高傑作ともいわれるこの受賞作は「蜂蜜と遠雷」。書店に足を運ぶたびに目に止まっていた作品が、まさか直木賞を受賞するとは。本当におめでたいことです。 わたしが生まれる前か…

かなわない/植本一子

名前も、姿も見たことのない、職業すら知らない植本一子さんの本を、衝動的にとは言え手に取り、そして読んだことに何か意味を感じずにはいられない。 何かに迷っている時ほど、本に呼ばれる機会が多い。 三月頭、わたしはなんだか寂しくなって、新宿の紀伊…

生きていくうえで、かけがえのないこと(若松英輔)

生きていくうえで、かけがえのないこと 作者: 若松英輔 出版社/メーカー: 亜紀書房 発売日: 2016/08/26 メディア: 単行本 この商品を含むブログを見る 人から勧められて、若松英輔さんの『生きていくうえで、かけがえのないこと』を読みました。 生きていく…

コンビニ人間-「異常者」ではくくれない

芥川賞受賞作、「コンビニ人間」を読みました。 あらすじはだいぶ前に聞いていて、こんな話かなと自分の中で予想をつけていたのですが、予想からだいぶ、自分の中で嫌な方向に外れていた。 書評を読むと「異常者」とか「発達障害」とか、マイナスイメージの…

花のベッドでひるねして

吉本ばななさんの本は、わたしの中で「いつでも読める本」としてカテゴライズされているので、そういった意味では、「読もう」という意思がしっかりないと、読む機会が全くない本ではある。 吉本ばななさんと、わたしとの関係性を振り返ると、話は五年前くら…

食欲より読書欲が勝つ、たぶん

『火花』は読んでいないけれど、エッセイである『夜を乗り越える』を読んだ。 夜を乗り越える [ 又吉直樹 ]ジャンル: 本・雑誌・コミック > 文庫・新書 > 新書 > その他ショップ: 楽天ブックス価格: 885円 今日も明日も、わたしたちは本を読んで生きていく。…

ふたつめのボールのようなことば。

糸井重里さんの『ふたつめのボールのようなことば。』を読みました。 ふたつめのボールのようなことば。 (ほぼ日文庫) 作者: 糸井重里,松本大洋 出版社/メーカー: 東京糸井重里事務所 発売日: 2015/08/24 メディア: 文庫 この商品を含むブログ (2件) を見る …

2015年上半期読んだ本まとめ

2015年、上半期が終わる! 年始に今年も素敵な本にたくさん出会えますようにと願ったのだけれど、世の中、素敵な本が溢れすぎてて、困る……。 ▽1月少女は卒業しない/朝井リョウ満願/米澤穂信季節の記憶/保坂和志銀河鉄道の夜/宮沢賢治水やりはいつも深夜…

自分自身のためだけに書かれた本『絶歌』

読み始めてすぐに違和感を感じました。 それは、実際にあった事件を記したものというより、まるで作られた一つの物語のようだからです。 手記というのにあまりにも淡々としていて、小説的な表現も多く、元少年Aが自分の文章の技量を見せびらかしているだけの…

それがあいつの人生なのだろう

あなたの本当の人生は 作者: 大島真寿美 出版社/メーカー: 文藝春秋 発売日: 2014/10/07 メディア: 単行本 この商品を含むブログ (7件) を見る 何度も何度も繰り返される。「あなたの本当の人生は」という言葉。それはこの物語に登場する宇城という森和木ホ…

本当の地獄にいるのはだれか?

窪美澄さんの『さよなら、ニルヴァーナ』を読んでさっそく感想を。 さよなら、ニルヴァーナ 作者: 窪美澄 出版社/メーカー: 文藝春秋 発売日: 2015/05/28 メディア: 単行本 この商品を含むブログ (6件) を見る 作品紹介には「少年A」に人生を変えられた人々…

ウェブという破壊的テクノロジー

勝間和代さんの『読書進化論 人はウェブで変わるのか。本はウェブに負けたのか』を読みました。 いま、本の立ち位置は難しい。ウェブが発達したことにより無料コンテンツが増え、手間をかけずに知りたい情報を得られるようになり、本という有料コンテンツに…