青と黄色のあいだ

好きなものを好きなだけ

いる箱、いらない箱

 

金魚花火

金魚花火

  • 大塚 愛
  • J-Pop
  • ¥250

スマホのカメラロールにある写真を見直して消す作業を定期的にする。

わたしのスマホには一番最初の写真から最近の写真までがご丁寧に全ておさまっている。最初のわたしは高校生で制服を着ていて髪が短い。今と全く違う外見をしている。

写真を消す作業は、わたしと思い出の距離が分かる。写真を見て、あの時の気持ちを思い出して、今のわたしがどういう気持ちを抱くのか、苦かったり、楽しかったりする。それを確認したら消していく。残っていくのは何の気持ちも抱かない写真ばかり。

全ての思い出を残しておこうなんて馬鹿らしい。忘れたければ忘れればいいし、忘れてしまった思い出をかわいそうなんて思う必要もないと思う。だからわたしは消していく。仲の良かった友達、かつての恋人、家族の若い姿、過去の自分、必要の箱と不必要の箱に分別して、すっきりさせていく。

これはさようならじゃない、ただの分別だ。